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マルチビーム測深システム SEABAT8125

SEABAT (シーバット)8125は米国RESON社の超音波による海底などの測深システムです。船に取り付けられたソナーヘッドと呼ばれる装置から、240本の測深ビーム(マルチビーム)を120°の扇形に最大1秒間に40回出力し測深データを収集することができます。 (通常は1秒間に10回程度のデータ更新)


※1測点あたりのビームの測定面積のことをフットプリントと呼びます。

このSEABAT8125の採用されているマルチビーム測深の方式は、クロスファンビーム方式と呼ばれるもので、船と直交方向に幅が広く、厚みの薄い扇状の送波ビームを発信し、送波ビームとオーバーラップして、船の前後方向にピッチ分の角度を保証する幅の受波ビームを形成し、送受信ビームの交点を計測することにより、多点にわたるナロービームの測深を行っています。

従来のシングルビーム測深と違い、海底や湖底などを面で捕捉することができるため、より多くの、より精度の高い測深データを取得することができます。

   
水中の構造物を立体的に

ソナーヘッドを船に斜めに取り付けることにより水中の構造物を立体的に捕捉することができます。これは、シングルビームでは絶対にできないことです。

このように、マルチビームは海底や湖底などの地形を精密に測定するだけでなく、水中の構造物の状況を明瞭に把握するためにも利用できます。

   
利用例

マルチビームは、水中の構造物を立体的に捉え、海底や湖底などの地形を精密に測定することが可能なため、様々な状況において利用することができます。

 埋め立て地の施工管理
 ・海底電力、電話線、パイプラインの検査
 ・海底電力、電話線、パイプラインのルート調査
 ・水中工事
 ・ダム、湖沼内側の堆積調査
 ・河川、海の砂利採集に関連する調査
 ・防波堤の崩壊調査(災害調査)
 ・水中考古学調査等
 ・橋脚等、構造物の調査

測定したデータから等深線図、鳥瞰図等の画像データや、任意区間の縦横断データを生成することが可能です。

等深線図
等深線図

鳥瞰図
鳥瞰図